「遅いなぁ」
どこまで行っちゃったんだろう。
表彰式のあと、放課後になっても2人は戻って来なかった。
教室にはもう誰もいなくて、1人で時間を持て余しているところ。
虎ちゃんと斎藤君の席にカバンは残ったままだから、絶対に戻って来るとは思うけど。
いつまで待っていればいいんだろう。
なんだか、底冷えしてきちゃった。
寒いよ。
早くこーい!!
ーーガラッ
そう思ったところへ、突然ドアが開いてビクッと体が跳ねる。
「た、武富君……?」
「あれ、まだ残ってたんだ?」
私を見てキョトンとする武富君。
忘れ物でもしたのかな。
「うん。虎ちゃんと斎藤君を待ってるの」
「あ、それならさっき廊下で見たよ。もう少ししたら来ると思う」
「ホント?よかった」
これ以上待たされたら、さすがに凍えるもん。
寒いのは苦手なんだよ。



