早く俺を、好きになれ。



「うん、したいっ!」



蘭の声に最初に反応したのは、他でもない叶ちゃんだった。


今まで積極的じゃなかった叶ちゃんから出た言葉とは思えなくて、少しビックリした。



「咲彩が頑張ってるのを見て、あたしも頑張らなきゃなぁって思ったの。自分から動かなきゃ、チャンスなんてないよね!だから、これからは頑張ってみるね!」



ニコッと照れくさそうに笑った叶ちゃんの笑顔は、今までの中で一番輝いていた。


相変わらずフランス人形みたいで可愛い。


叶ちゃんが頑張ったら、斎藤くんなんてすぐに落ちちゃうよ。



「今から表彰式だってー!ダルいよね〜!サボろうよ」


「えー、でもせっかくだから出ないと」


「そりゃ咲彩のクラスは総合優勝だし?さぞかし気持ちいいんだろうけどさ。うちのクラス、最下位だもん」



悔しそうにムッと唇を尖らせる蘭。


そんな蘭をなだめて、ギャラリーから下に降りた。


クラス毎に整列するけど、虎ちゃんと斎藤君の姿はない。


キョロキョロしているうちに、表彰式が始まった。