早く俺を、好きになれ。



部活がある放課後は練習ができないから、昼休みにみんなで練習をしようということになった。


球技大会まで約2週間。


それまで毎日練習をするらしい。



「わ、私……大丈夫かな」


「うーん、大丈夫でしょ」


「でも、身長は平均だし!アタックとか出来ないよ」


「大丈夫大丈夫。咲彩にできることを頑張んなよ」


「う、うん。ありがとう、叶ちゃん」


「それより……なんかいいことあったでしょ?」


「えっ!?」



いいこと……?



「だって、いい顔して笑ってるし」


なにかあったかな?


言われて頭をひねらせてみる。


「末永くんのこと。よかったね、前みたいに戻って」


「あ、うん。そうだね」


そっか。


私、今いい顔してるんだ?


今まで塞ぎがちだったのは、虎ちゃんのことが大きかったもんね。


そっか。


なーんだ。



「気になってるんでしょ?」


「へっ!?なにが?」


「末永くんのこと」


フフンと鼻をすする叶ちゃん。


「…………」


気になってる。


確かにそうなんだけど。


「うん……気に、なってる、かな」


「あは、だと思ったー!咲彩ってば、ずっと末永くんのこと見てるんだもん。応援してるから、頑張ってね!」


「み、見てないよ……!」


多分。


いや……絶対に。