きっとみんな、虎ちゃんがバスケを好きだってことを知っている。
だからこそ、応援したいんだ。
「先生、俺もバスケがしたい。んで、出るからには絶対に優勝してみせる」
「そうか。なら、サッカーと交代で末永はバスケに決まりだな」
ニコッと意味深に笑った先生は、バスケの枠に虎ちゃんの名前を書き入れた。
その瞬間、パチパチと大きな拍手が沸き起こる。
斎藤君は無表情にそれを見ていたけど、みんなが祝福モードのせいかモンクは言わなかった。
メンバーが決まると、残りの時間は自由時間になった。
それと同時に、早速叶ちゃんの元へ駆け寄る。
「武富君、サッカー頑張ってね」
「市口さんも、バレー頑張って」
「うん、ありがとう」
叶ちゃんの後ろの席に座る武富君に笑顔を向ける。
これからバレーに出るメンバーで作戦会議だ。
「やるからには優勝を目指そうね!」
気合いが入っているのは、うちのクラスにはバレー部のキャプテンの女の子がいるから。
足手まといにならないようにしなくちゃ。



