早く俺を、好きになれ。



運動音痴の私のサーブは、いつもネットに当たってしまい相手のコートに届いたことがない。


レシーブだってアタックだってできないのに、人数が足りないところはそこしかなくて半ば強制的に決まってしまった。


不安で仕方ないけど、叶ちゃんと一緒だから頑張るんだ。


武富君はサッカーで、斎藤君はバスケ。


虎ちゃんは……。



「やっぱりサッカーがしたいんで、変えてもらっていいっすか?」



すべての球技のメンバーが決まったあと、バスケ部のメンバーの1人が突然挙手をしてそんなことを言い出した。


バスケ部のメンバーが多いうちのクラスはバスケの枠が5人なのにも関わらず、10人もいたからジャンケンで決めることになったのだ。



「そんなことを言っても、サッカーの方も決まってしまったしなぁ」


「虎と変わるんで、問題ないっすよ」


「末永と?」


「はい。俺らのエースなんで、虎がいないとバスケは始まらないと思います」