次の日の朝ドギマギしながら教室に着くと、いつもよりなんだかザワザワしていた。
虎ちゃんとは昨日振りで、正直会うのはとても緊張するし恥ずかしい。
キス……しちゃったんだよね。
虎ちゃんの唇の感触がまだ残っているような気がして、体が熱くなる。
いけないいけない。
朝からなに変なこと考えてんの!
ブンブン頭を振って考えないようにする。
そして、意を決して教室に足を踏み入れた時だった。
「今までごめんっ!これからはちゃんとするから……だから、もう一度お前らとバスケがしたいんだ」
バスケ部の仲間や斎藤君に頭を下げる虎ちゃんの姿が目に飛び込んで来た。
だけど、なんだか様子がおかしい。
だ、だって……。
あれがホントに虎ちゃんなの?
教室の中にいたみんなも、虎ちゃんの変わり果てた姿に戸惑っている様子。
特に女子の方が、見てわかるほど明らかに動揺していた。
「お、お前……どうしたんだよ、その頭」
それは斎藤君やバスケ部の仲間も同じだったようで、みんなビックリしているようだ。
「今までの反省の意を込めて、綺麗サッパリスッキリさせた」
言葉通り、今までワックスで整えられていた虎ちゃんの綺麗な色素の薄い髪が、スッキリサッパリなくなっている。
坊主とまではいかないけど、五分刈りくらいまでに剃られていて。
印象がガラッと変わっていた。



