「ロールケーキが美味しくできたから、おすそ分けに来たの!虎ちゃん……いっつも私が作ったお菓子を食べてくれたし、ロールケーキだって好きだよね?」
ああ、もう。
なに言ってんの、私。
まったく話が噛み合ってないじゃん。
おすそ分けだなんて、そんな見え透いた言い訳をしちゃうなんて。
ホントは会いたかったから来たんだって。
虎ちゃんと話したかったんだって……。
寂しかったんだって……。
そう言えたら、どんなにいいかな。
でも、これは私の勝手な気持ちだから。
言えないよ。
「いや、好きだけど……は?なに、意味わかんねぇ。なんでいきなり」
「マ、マーブルクッキーだって……学校祭の時、全部買ってくれたでしょ?嬉しかった。
あれね、私の自信作だったから。ホントごめん……傷付けてごめんね……。バスケで悩んでたことだって、全然知らなくて。私ばっかり、虎ちゃんに助けてもらっちゃってたね」
本音が次々あふれ出す。
もう、止まらなかった。



