早く俺を、好きになれ。



「もう……何もかもがどうでもいいんだよ」


「なんだよ……それ。お前、そんな奴じゃないだろ?少なくとも、俺の知ってるお前はそんなんじゃねー!もっと強いはずだ」


「なんとでも言えよ。なんかもう、頑張んのが疲れた」


「テメー、ふざけてんのか?これまで一緒に頑張って来た仲間を見捨てんのかよ?お前にとって、バスケはそんなもんだったのかよ?」



冷静な虎ちゃんに対して、斎藤君の声はどんどんヒートアップしていく。


怒っているんだということが、ドア越しに伝わって来た。


なんだかマズい雰囲気。



「もういいだろ?俺にかまうなよ」


「テメー……」


「離せよ」


「待てって!マジでやめるつもりなのかよ?」


「……ああ」


「なんでだよ!?あんなに頑張って来たじゃねーか!チームのみんなも、お前を信頼してんだぞ!?お前にとって、俺や仲間はなんだったんだよ?」


「…………」



斎藤君の悲痛な声に胸が締め付けられる。