もうあの頃には戻れないんだ。 私と虎ちゃんの間には、確実に距離ができてしまった。 それはもう、きっとどうやっても埋めることはできない。 きっと、この先もどんどん距離は広がっていって……。 友達っていう絆すらなくなってしまうんだろう。 持っていたゼリーが入った袋を、キツくギュッと握り締める。 胸が痛くて苦しくて、今にも押し潰されてしまいそうだった。