早く俺を、好きになれ。



ゼリーが固まった頃合いを見計らって、私は調理室を急ぎ足で出た。


最終下校ギリギリの時間だから、バスケ部ももう終わっている頃だろう。


虎ちゃんが部活に行っているかはわからなかったから、バスケ部員を昇降口で待ち伏せすることにした。



しばらくすると、色んな部活の子がバタバタやってきて。



みんな慌ただしく帰って行くけど、その中に虎ちゃんや斎藤君の姿はまだ見えない。


もう帰っちゃったのかな?



私もそろそろ学校を出ないと門が閉まっちゃうし……。


いるかどうかもわからないのに、このまま待ってるのもどうなんだろう。


シーンと静まり返る中、どうすればいいのかわからずに意味もなくウロウロしてしまう。


あ、そうだ!


虎ちゃんの靴があるか確かめればいいんだ!


なんでそんな簡単なことに気付かなかったんだろう。



そう思って、虎ちゃんの靴箱に手を伸ばした時だった。