早く俺を、好きになれ。



次の日の朝。


待ち合わせ場所に着くと、蘭がすでに待っていてくれた。



「蘭、遅れてごめん」


「いいよ、慣れてるから」


「うっ」



あっさりそう言われてしまうと、気まずいものがある。


せめて、もう少し早く寝ればよかった。


でも、昨日はいろいろ考えてたらなかなか寝付けなかったんだ。



「それより、虎に何があったか知らない?」


「…………」


「あいつ、最近荒れてて。反抗期が来た中学生みたいなんだよね」


「は、反抗期?」



思わず蘭の横顔を見上げる。



「うん、反抗期。荒れてるっていうか、常にイライラしてる感じでさぁ。最近、部活もサボリ気味みたいだし」


「え……」



そんな。


あれだけバスケが大好きだった虎ちゃんが、部活をサボリ気味だなんて。


ウソでしょ?


信じられなくて、思わず足が止まる。



「部活で何かあったみたいなんだよね」


「え、部活で?」


「うん」



心配顔を浮かべる蘭の横顔に胸が痛んだ。


虎ちゃん……何があったの?


大丈夫……?