早く俺を、好きになれ。



先輩の言った通り、お昼時は本当に忙しくて瞬く間に次々とお菓子たちが売れてなくなっていった。


あれだけ大量にあったにも関わらず、残すところわずか3個。


追加分のお菓子はないから、これが売れたら最後。


この調子じゃ2時になる前に完売してしまいそう。



「咲彩〜!柑菜〜!」



お昼のピークが過ぎた頃、バッチリメイクで気合いを入れた蘭がやってきた。


蘭の隣には知らない男子がいて、思わずマジマジと見つめてしまう。


ん?


でも、なんかどっかで見たことがあるような……。


近づいてくるにつれて、だんだんと顔がはっきりしてきた。



「柑菜!」


「颯太!なんでいるの?」



隣で織田さんが目を見開いている。


そうだ、この人は織田さんと武富君の幼なじみの男の子だ。


名前は確か……速水君、だっけ?



「なんだよー、遊びに来ちゃいけないのかよ?」


「学校は?」


「今日は創立記念日で休み〜!」