早く俺を、好きになれ。



な、なんなの……?


旦那って。


意味がわかんないよ。



「またまたー!虎のことに決まってんだろ〜!」


「は、はぁ?虎ちゃん?」



旦那って……?



「将来の旦那だろ〜?照れんなって!」


「照れてないから!変なこと言わないでよ」



からかってくる斎藤君に思わずムキになる。


やめてよ、武富君がいる前でそういうことを言うの。


ホント、デリカシーのかけらもないんだからっ。



「武富も、虎と市口さんいい感じだと思わねー?」


「ちょっと!変なこと聞かないでよ」



シレッと悪びれもなく言う斎藤君を睨みつける。


だけど私がムキになればなるほど、斎藤君は面白おかしく笑うだけ。



「いいじゃん、クラスの奴らも公認の仲なんだし」


「こ、公認って……ありえないよ!」



頼むからホントやめて。


もう黙って下さい。



「つーか、俺にまで『お前ら2人は付き合ってんのか?』って聞いてくる女子がいっぱいいてさー!」


「…………」


「聞かれる度に、面倒だから『うん』って言ってるわけよ」


「はぁ……?」



思わず目を丸くする。


女子に私と虎ちゃんのことを聞かれる?


しかも!


肯定してる、だって?