「た、武富君!」
なんで?
どうしてここに?
なんて思っている間にも、武富君は私の隣の空いたイスに腰掛ける。
武富君とはグループが違うから、今はフリーの時間なはずだ。
「市口さんがひとりでテンパってんの見てたら、放っておけなくて。あの人たちのお孫さんのクラスを探しに行きたいんだろ?それまで俺が受付してるから、行っていいよ」
「え……?」
なんで、それを?
どうして知ってるの?
見てて……くれたの?
「早く、混んで来てるし」
「あ、う、うん!」
武富君に急かされた私は、立ち上がって未だに迷っている2人に声をかける。
おじいちゃんとおばあちゃんは、私が一緒に探すと言うと顔を綻ばせて喜んでくれた。
そして1年生のクラスを数ヶ所回ったところで、お孫さんのクラスも無事に見つかった。
よかった。
って、早く戻らなきゃ!
満面の笑みを浮かべるおじいちゃんとおばあちゃんの姿を最後に、私はその場から離れて駆け足で自分のクラスに戻った。



