え?
浅田君が休み?
うちのクラスの出し物は巨大迷路だけど、それだけじゃなんの面白味もないということで、参加者を後ろから驚かすことになっている。
それも、ゾンビの姿で。
それっておばけ屋敷なんじゃ?と思ったけど、ノリノリのみんなを見てたら何も言えなくてすんなりことは決まってしまった。
「咲彩には悪いけど、受付1人でしてくんねー?俺が代わりに浅田の穴を埋めるから」
申し訳なさそうに謝る虎ちゃん。
私と虎ちゃんは浅田君と同じ時間帯に受付をすることになっていたから、虎ちゃんがゾンビ役に回るとなると必然的に1人足りなくなるってわけ。
「ん、いいよ。受付は座ってればいいだけだし、1人で十分だと思うから」
「マジ?助かる!」
「あ、でも!私12時から調理部の方に行かなきゃいけないから、時間の延長とかはできないけど」
私たちの担当時間は本来なら11時半まで。