ドラッグストアに着くと、叶ちゃんが赤い顔をしながら私の腕にしがみついて来た。



「も、もうダメ〜。恥ずかしすぎるよ」



私の肩に顔を埋めて真っ赤な顔を隠そうとしている叶ちゃんの行動が可愛くて頬がゆるむ。


恋する乙女モード全開だ。



「可愛いなぁ。この際だし、あの時のお礼を言っちゃえば?」



「うん……そうだね。頑張ってみる。チャンスだもんね。ホントはずっと気になってたんだ、言えてなかったことが」



「うん。応援してるからね」



叶ちゃんの背中をポンと叩いてエールを送った。



ダンボールをもらえるか店員さんに交渉中の虎ちゃんと斎藤君。


どうやら交渉は成立したようで、ダンボールを取りに倉庫みたいな場所に案内された。


やっぱり男手があると運べる量も多くて、昨日とは比べものにならないほどの量を持って帰った。



「じゃあ俺らは部活行くから」



そう言って虎ちゃんと斎藤君は行ってしまい、教室には私と叶ちゃんが取り残された。



「咲彩はどうなの?」



「え?どうって、何が?」