「お人好しなんかじゃないよ」
武富君だから。
武富君のことが好きだから。
心から笑ってほしいって、幸せになってほしいって思うんだ。
それって……ダメかな?
そんなところがお人好しなのかな?
わからないけど私は不器用にしか生きれない。
駆け引きなんて出来ないんだ。
「好きなら……頑張ってほしいよ。じゃないと、私が……っ」
緊張して思わず拳を強く握る。
ドキドキして、不安で、答えなんてわかりきってるけど。
今伝えないと、きっと後悔するから。
「私が……武富君のことを諦められないから」
「え……?」
言った。
言ってしまった。
ドクドクと鼓動が激しく鳴っている。
めまいがして、今にも倒れてしまいそう。
でも、ここで逃げちゃダメ。
前に進むって決めたんだから。
「わ、私……武富君のことが好き、なの。入学して1年以上……片想いしてる」
シーンとした静寂が辺りを包む。
学校を出たところの道路脇で告白しちゃうなんて。



