「市口さん、よろしく」
「あ、う、うん」
席に戻ると武富君がこっちを見てニッコリ笑った。
その笑顔にドキッとしてしまうのは、まだ好きだっていう証拠。
振り向いてくれるわけがないと思っていても、こうやって話していると欲が出てしまう。
織田さんじゃなくて……私を選んで。
こんなに好きなんだよって。
「ダンボール集めるのって2人じゃ大変だよな?みんなにも声をかけて、行ける人でお店にもらいに行くってのはどう?」
「あ、うん。そうだね」
2人じゃ運ぶ数もたかが知れてるしね。
そしてこの日、私たちは早速ダンボールをもらいに行くことになった。
みんなからは自分の役割があるから忙しいと言って断られ、結局は武富君と2人で行くことになり緊張しながら学校を出る。



