早く俺を、好きになれ。



「あ、あたしの話はいいの!早く卒アル見ようよ」



話題を変えようと、叶ちゃんは卒アルに手を伸ばした。


これ以上突っ込んで欲しくないっていう雰囲気だ。



「良くないよ。知りたいから聞かせてよ」



私、知ってるんだよ?


ごくたまーに、叶ちゃんがとても悲しそうに笑ってること。


叶ちゃんは、虎ちゃんのことが……。



「じ、実はあたし」



観念したかのように、うつむきながらボソッとつぶやく叶ちゃん。


目が潤んで、頬はピンク色に染まっていて。


お人形さんみたいですごく可愛い。



そうだよね。


叶ちゃんは虎ちゃんのことが好きなんだよね……?


虎ちゃんを見つめる叶ちゃんの顔を見たら、すぐにわかったよ。



「……斎藤君のことが好きなの」



「うんうん……知ってたよ。だって叶ちゃん、いつも虎ちゃんを……見て……って!えっ!?」



今、なんて言った?