早く俺を、好きになれ。



叶ちゃんが住む超高級マンションへは歩いてすぐだった。


駅から2分という好立地で、近くで見るとさらに綺麗でオシャレで。


エントランスにはシャンデリアが付いてるし、大理石の床もお上品。


こんな本格的なお嬢様だったとは。



最上階にある叶ちゃんの住まいにお邪魔し、ひとしきり中を見終えて「すごい、広い!」を連発したあと。


20畳はありそうなだだっ広い部屋に案内されて、ソファーに座らされた。


どうやらここは叶ちゃんの部屋らしい。


海外から輸入してそうな高級なドレッサーやソファー、お姫様ベッドが可愛くて目を輝かせていると。



「両親の趣味なの。あたしはもっとシンプルな物の方が落ち着くんだけどね」



叶ちゃんが苦笑した。



「そういえば、叶ちゃんの恋バナ聞いてなかったね。好きな人がいるんだっけ?」



「え?急にどうしたの?卒アル見るんでしょ、ほらこれだよ」



叶ちゃんは、クローゼットの中からゴソゴソと卒アルを出して私に渡す。


どこかよそよそしくなって、不自然に目をそらされた。



「卒アルも気になるけど、叶ちゃんの恋バナの方が気になるもん」



前にあたしの話も聞いて欲しいって言ってたから。