「わー、美味しそう!」
それからほどなくして運ばれて来たパフェに歓喜の声を上げる。
クリームチーズパフェがこのお店の看板メニューで、一番人気。
わざわざ電車に乗って離れたところにあるお店に来たのは、ここが何度も雑誌に取り上げられるほど有名なパフェ専門店だったから。
パフェの中のスポンジやケーキは全部手作りで、生クリームやソフトクリームにもこだわって作っているという逸品。
雑誌で見て、前々からずっと気になってたお店なの。
ちなみに叶ちゃんの地元でもあって、地元民から愛されていることも聞いていた。
「でも意外だったなぁ。まさか武富君が織田さんと付き合ってるなんて」
柄の長いパフェ用のスプーンで生クリームを掬いながら口に運ぶ叶ちゃん。
その仕草があまりにも綺麗で思わず見惚れる。
可愛い子って、何をしても可愛いよね。
「だね……私もビックリしたよ」
もう泣きはしない。
ツラいけど、今までにたくさん泣いたから涙は出て来ない。
ただどんよりと、心の中に分厚い雲がかかったように気分が重くなりはするし、まだ好きな気持ちは消えないけど。



