早く俺を、好きになれ。



「クリームチーズパフェふたつお願いします」



「かしこまりました。少々お待ち下さいませ」



学校から2駅先にある木目調の可愛いレトロなカフェにやって来た私たち。


注文を終えたあと、叶ちゃんがメニューをパタンと閉じた。


そして、なぜか鋭い目で睨まれる。


うっと言葉に詰まった。



「なんで今まで言ってくれなかったの?武富君のことが好きで?しかも、武富君は織田さんと付き合ってる?

それを知りながらも、咲彩は告白もしないし諦める気もない?挙句の果てには末永君に告られたって。

咲彩、ホンッッットに溜めすぎ!」



「だ、だって……言うタイミングがなかったと言いますか」



「言い訳は聞かないよっ!なんでそんなに思い悩む前に言ってくれなかったの?あたし、そんなに頼りなかった?」



叶ちゃんがバンッと力任せにテーブルを叩く。



「ち、違うよ。頼りないとかじゃなくて、ホントにタイミングがなくて。そんなに怒ったら、可愛い顔が台無しだよ?」



なんとかなだめたくて愛想笑いを浮かべる。


だけど、叶ちゃんの顔はさらに険しくなった。



「ごまかさないの!」



「うっ」



蘭ならこれで大丈夫なのにな。


やっぱり叶ちゃんは蘭のようにはいかないか。