「俺も……末永みたいに思ってることをポンポン言えたら、何かが変わんのかな」
「え?」
武富君があまりにも切ない顔をするから、私は思わず眉をひそめた。
何かあることを思わせるような発言が気になって目が離せない。
「武富君……?」
どうして、そんなに思い詰めたような顔をしてるの?
「あ、いや。なんでもない。変なこと言ってごめん。委員会で協力してほしいことがあったら遠慮なく言って。放課後はみんなより時間あるし、出来る限り手伝うからさ。じゃあ、また明日」
「あ……うん。ありがとう」
ぎこちなく笑って私に手を振り、教室を出て行く武富君。
なんだったんだろう、さっきのは。
すごく寂しそうな目をしてた。
あんな武富君の顔を見るのは初めてで、なぜかいつまでも頭に残って離れない。
何だったんだろう。
気になりつつも追いかけて聞けるはずもなく、叶ちゃんとの約束があったので学校を出た。



