「え!?知ってたの?」
「ごめん、俺が言ったんだ」
「え?そうなの?知らなかった」
「話してたらそういう流れになって、つい」
愛しいものを見るように、とても優しい眼差しを織田さんに向ける武富君。
それを見て、織田さんはさらに頬を赤くした。
それだけで想い合ってることを実感して、涙が溢れそうになる。
2人共背が高くてスタイルが良いから、並ぶとかなり絵になって。
2人の周りを温かくて優しい空気が包んでいる。
敵わないってわかってたのに、また打ちのめされた気がした。
胸が痛くて、張り裂けそう。
何か……何か言わなきゃ涙が出そう。
お似合いすぎる2人を見ていたくない。
でも、言葉が出て来なかった。
「今日の相手チームのエース、速水 颯太(はやみ そうた)って言うんだけど、俺らのもうひとりの幼なじみなんだ。今日はそいつの応援に来たんだけど、末永の最後のシュートには思わず拍手しちゃったよ」
「私も!鳥肌立っちゃった」
同意するように織田さんがニッコリ笑う。



