頬をなでる冷たい風

君への想いをのせて 小さく震えた

今年も一緒に あの雪を見られますように

傾く日の中 真剣に願った


真っ白でくもりのない雪は 君の心みたい

はかなくて 予想できなくて 不安定で もろい宝石


当たり前で 何の面白みもない空白の冬空は

君への想いが積もるたびに 鮮やかにまたたいた


大切にしていけるかな この恋を

たったひとつの かけがえのない夜を

君のいる 白い景色を


恋は時に難しいけど

思うようにいかないけど

二人同じ気持ちなら

心の糸を とぎれさせないように


寒さで凍ってしまわないように

いつも あたためていたいと思うよ


外の風が凍(い)てついても

この恋は 淡く消えたりはしない


初雪の降った日に 恋をする

初雪のやんだ日も 変わることなく

初雪の降りしきる夜に 二人手をつないで