「嗚呼可哀想に...せっかく痛みがあると言うのに、死を実感した事が無いのかな?」
鼻で笑った後に静かに微笑んだ。
ポケットの中で右手にメリケンサックをはめる。手袋をしているのでしっくりはまる事は無かった。
それでも構わない。殺るには充分だ。
装備が曖昧でも“躊躇”と言うものをしなければ大抵は殺れる。
普通の人が出来ないのは其の“躊躇”が歯止めをかけているのだ。
其の点僕には歯止めが一切無い事を心から嬉しく思うよ。
「あ、あの...スレイマさん?一体如何したんですか...?」
僕は渾身の力でスレッド・マーソンの頭部を殴った。彼はいとも簡単に地面に伏した。
血混じりの咳が彼から聞こえる。口の中を切ったのだろう。
とっても“痛そう”だな...。
「おい...、勝手に喋るんじゃないよ。まだ僕が話してるじゃないか。
本当...何で割って入るの?ねぇ、何で?人が話している時は私語は慎まなきゃいけないって習わなかったのかな?
あっ、因みに僕は習ってないよ〜。学校になんて行ってないからね」
「な、なん...で?」
「何で?良くそんな事聞けるね!?
僕驚いて何か踏んじゃうよ!!」
そう言って彼の頭を思いっ切り踏んだ。
長身の僕から踏み付けられるのは、相当痛いと思うんだ。
楽しいね...、やっぱり一方的は凄く楽しい。
あの“施設”の奴等は何時も一方的だった...。
きっと楽しかったんだろうな。
僕は良く解るよ。
「アンタ!長く遊んでる暇は無いよ!!」
「ん?...んー、解った!!すぐ終わらせるから待ってて!!ちゃんと待っててよ!!」
「何処にも行かないよ...。良いから早くしてくれ。
全くぼくはアンタの親じゃないんだ...」
僕の方が歳上なのにな...。まぁ、其れを今とかく言う心算は無い。
そもそも其れ程気にしていない。何時もの事だ。
「なぁ、スレッド・マーソン...。僕は撲殺が好きなんだよ。潰すって感覚自体が快感なんだ。解らないかな?」
「さ、殺人鬼だ...」
「うん、間違ってないよ。」
記者の頭から足を退け、地を這い蹲る其の姿の前にしゃがんだ。
恐怖と軽蔑の感情が記者の瞳に宿っているのを感じた。いや、これは唯の憶測に過ぎないのかもしれない。如何せん僕は他人の気持ちを考えるという事が出来ないからだ。
きっとこの憶測も間違っているに違いない。
「何回で潰れると思う?」
そう言って2回目となる殴打を送った。
「本当はね...金槌とかが良いんだよ。何たって殴り易いし、それなりの破壊力があるからさ。」
早く殺らない僕に痺れを切らしたのか、ルルが拳銃を構え大股で近付いてきた。
「殺しってのは早く終わらせるに越した事は無いんだ。」
「知ってるよ...。そんなに焦らなくてもヘマは踏まないって、君は心配性だな〜」
笑顔でルルを宥めようとしたが、其れが逆効果だったのか拳銃を記者に定めた。
気が短いなと視線を落とし溜息を零す。再びルルへと視線を戻すと、見知った姿が彼女の背後に立っていた。
明らかに何かが変だ。
ルルも自身の背後に居る気配に気付いて振り返る。そしてすかさず拳銃を構えた。
僕は記者を踏み越えルルの拳銃を掴む。撃たせる訳にはいかない。
ルルは僕が拳銃を掴んだ事に驚いたのか1発発砲した。
誰かに被弾する事は無かった。
「アンタ何するんだい!!?」
「撃っちゃ駄目だ!!
...どうして君が此処に居るんだい?」
鼻で笑った後に静かに微笑んだ。
ポケットの中で右手にメリケンサックをはめる。手袋をしているのでしっくりはまる事は無かった。
それでも構わない。殺るには充分だ。
装備が曖昧でも“躊躇”と言うものをしなければ大抵は殺れる。
普通の人が出来ないのは其の“躊躇”が歯止めをかけているのだ。
其の点僕には歯止めが一切無い事を心から嬉しく思うよ。
「あ、あの...スレイマさん?一体如何したんですか...?」
僕は渾身の力でスレッド・マーソンの頭部を殴った。彼はいとも簡単に地面に伏した。
血混じりの咳が彼から聞こえる。口の中を切ったのだろう。
とっても“痛そう”だな...。
「おい...、勝手に喋るんじゃないよ。まだ僕が話してるじゃないか。
本当...何で割って入るの?ねぇ、何で?人が話している時は私語は慎まなきゃいけないって習わなかったのかな?
あっ、因みに僕は習ってないよ〜。学校になんて行ってないからね」
「な、なん...で?」
「何で?良くそんな事聞けるね!?
僕驚いて何か踏んじゃうよ!!」
そう言って彼の頭を思いっ切り踏んだ。
長身の僕から踏み付けられるのは、相当痛いと思うんだ。
楽しいね...、やっぱり一方的は凄く楽しい。
あの“施設”の奴等は何時も一方的だった...。
きっと楽しかったんだろうな。
僕は良く解るよ。
「アンタ!長く遊んでる暇は無いよ!!」
「ん?...んー、解った!!すぐ終わらせるから待ってて!!ちゃんと待っててよ!!」
「何処にも行かないよ...。良いから早くしてくれ。
全くぼくはアンタの親じゃないんだ...」
僕の方が歳上なのにな...。まぁ、其れを今とかく言う心算は無い。
そもそも其れ程気にしていない。何時もの事だ。
「なぁ、スレッド・マーソン...。僕は撲殺が好きなんだよ。潰すって感覚自体が快感なんだ。解らないかな?」
「さ、殺人鬼だ...」
「うん、間違ってないよ。」
記者の頭から足を退け、地を這い蹲る其の姿の前にしゃがんだ。
恐怖と軽蔑の感情が記者の瞳に宿っているのを感じた。いや、これは唯の憶測に過ぎないのかもしれない。如何せん僕は他人の気持ちを考えるという事が出来ないからだ。
きっとこの憶測も間違っているに違いない。
「何回で潰れると思う?」
そう言って2回目となる殴打を送った。
「本当はね...金槌とかが良いんだよ。何たって殴り易いし、それなりの破壊力があるからさ。」
早く殺らない僕に痺れを切らしたのか、ルルが拳銃を構え大股で近付いてきた。
「殺しってのは早く終わらせるに越した事は無いんだ。」
「知ってるよ...。そんなに焦らなくてもヘマは踏まないって、君は心配性だな〜」
笑顔でルルを宥めようとしたが、其れが逆効果だったのか拳銃を記者に定めた。
気が短いなと視線を落とし溜息を零す。再びルルへと視線を戻すと、見知った姿が彼女の背後に立っていた。
明らかに何かが変だ。
ルルも自身の背後に居る気配に気付いて振り返る。そしてすかさず拳銃を構えた。
僕は記者を踏み越えルルの拳銃を掴む。撃たせる訳にはいかない。
ルルは僕が拳銃を掴んだ事に驚いたのか1発発砲した。
誰かに被弾する事は無かった。
「アンタ何するんだい!!?」
「撃っちゃ駄目だ!!
...どうして君が此処に居るんだい?」


