ラブハウス



早いことに、もう週末がやってきてしまって。


今日からお母さんは、北海道に転勤することになる。



「別に、一緒に来てくれなくていいのに」



私は車の助手席に乗って、頬杖をつき窓を眺めていた。



「いいじゃない。これから莉緒がお世話になる家族の人に挨拶くらいしなきゃダメでしょ?」


まあ、それがマナーってもんだけど。