私が一人であたふたしていると、お母さんはクスっと笑った。 「莉緒のお世話になる家は決まってるのよ」 「え?お世話に?」 「そう。私の他にもアシスタントさんいがぱいいるんだけどね、そのうちの仲いい人がうちにも子供がいるからおいでって」 優しい人なのよ、と自慢げに言う。 「でも、喋ったことない人だし・・・」 上手くやってけるかな。 「でも莉緒と同じ学校の人らしいわよ」 「えっ!そーなの?」 「ええ。それに賑やかで楽しい家族なのよ」