ラブハウス



「ていうか、なんで北海道に?」

「今度の先生の新連載、北海道が舞台になってるのよ」



私の母は、超有名漫画家さんの右腕と言われているアシスタントさん。


何度かその先生にお会いしたことがあるけど、お母さんをべた褒めで ビビったくらいだ。



「その転勤って、どれくらいになるの?」

「それはまだわからないわ。長期連載になるとは言ってたけど」

「そんなあ〜」


お母さんは可愛い可愛い一人娘をそんな寒いところへ連れていくつもりなの!?