「一応、ないことはないよな」 「うん、まあ、全然汚いけどね」 「あ、部屋さえあれば掃除するよ?」 私が小さく手を挙げると。 「掃除できんの?」 葵が不思議そうに訪ねてきた。 「これでも技術家庭は評定5だからね」 もちろん、5段階中の5だからね。 その言葉を聞いた途端の優くんの目の輝きが尋常じゃなかった。 「莉緒ちゃんって、女子力高め?」 「えっ!」 「家庭科なんて誰でもできるでしょ」 優くんに褒められて舞い上がっていたのもつかの間、葵先輩から厳しいお言葉を頂いた。