「わ、私今日からここで暮らすの?」 思わず指を指し、運転席から出てきたお母さんに問いかける。 「ええ、もちろん」 ニコニコな母になにも言えないまま、玄関の入口へと足を進めていく。 そして、震える指でインターホンを押すと。 「・・・はい」 少し間を開けて、男の人の声がした。 そして、ガチャりと扉が開き、出てきた人物を見て固まってしまった。 相手もすごく間抜けな顔をしてこちらを見ている。