なんなの?そんなの今言われても…

そう、あいつはいつだって突然に大事な事を言う。



私が恋したあの日だって…



あの日は雨が降っていた。

あいつが言った衝撃的な話を私は信じられなかった。

「玲奈、お前の両親が事故に遭った。
もう会えないって…」

両親が事故?もう会えない?

「嘘でしょ…」

「雨で事故が起こって、助からなかったらしい。」

じゃあ、私も死のうかと思った時、

「俺、絶対お前を死なせない。覚悟しとけ。」

そう言われた。

別に強くもない、ただの子供だった凪がそう言ってくれて嬉しかった。


その日から私には凪しか見えなくなった。