赤いボールペン




ただわたしだけ、みんなとは違ってイレギュラー状態だと思う。


それは先週からそう。


今まで単調だったわたしの毎日に、新しいカラーが増えた。


中津純平っていう、2歳年上の一人の男性。


学部はまだ聞けてないけど、名前を知れたことで一気に彼のことを知れた気がする。


そのことがすごく嬉しくて、気を抜いたら朝すずに会うまで聞いてたポップスでも口ずさんでしまいそうで。


ペンケースから覗く赤いボールペンが、なんだかいつもより色鮮やかに見えた。