「なんで今日…そんなに元気なの……」
「天気がいいと走りたくなるじゃん?」
わたしはならないっ!
「あー疲れた…」
それにしても、10分程度走ったくらいでこんなにバテるとは…。
だいぶゆっくり走ってきたのに。
自分の体力の衰えにショックを受けた。
でもおかげで体温が上がったみたいで、巻き付けていたマフラーがうっとおしい。
外すと、やっぱり冷たい空気がわたしの首元にまとわりついた。
「月曜の2限て憂鬱だわ」
「まー確かに」
「しかもあたし、毎回寝ちゃうんだよねあの講義」
うん、君が起きてる記憶ないもん。
「頑張りましょすずさん!」
「?なんか今日テンション高くない?」
すずの言葉をスルーして、彼女前をスタスタを先に歩いて行く。
いつもはダラダラ歩いてなるべく大講義室に近づくのを遅めるのにな。
人から見ても機嫌良いのわかるって、よっぽどだな。
