「何して…」


「ごしゅじーん。約束通り、用意してくれました?」


098は私の前を通り過ぎ、
父の前まで行った。


「もちろん」


父は胸ポケットから小切手と、
いくつかの用紙を098に手渡した。

098はそれらを確認すると
ニンマリ笑って ソファに腰掛けた。


「お姉さんの方ね、
俺のこと気づいてたみたいですよ。
妹に何する気?ってナイフ向けてきたんで、
ちょっと足 切れちゃいました。」


…?

気づいてたって…

何に?