「…何?今更」


「この2年、探したんだぞ。」




ふざけやがって。



どうしようもない悔しさが涙になって、
流れ出す。


血が止まるほどきつく握った手のひらは
どこにぶつけることもできない怒りをためて、
震えている。



「あんたが、 母さんを…殺したんだ!」



「まだそんなことを…」


呆れたため息が部屋に響く。