程なくして、馬車は止まった。 バタンと扉を閉めて、 人の足音が近づいてくる。 「起きてたのか」 黒いマスクをつけた人が私を荷台から降ろし、 私の後ろにあった麻袋を担いで道を進み始めた。 「え… どこ行くの」 とりあえず、その人について行った。