絵が得意だと言っていただけあって、 093よりも手際が良かった。 「あの、サラシ きつくないですか」 「大丈夫」 「えっと… つぎ、粘土、ですよね」 髪をかきあげた時に見えた彼の右耳には ピアスが光っており、 その耳のうしろには「098」の数字が焼き付けられていた。