「あんた、便利屋ね」


「それがどうした。
待ち伏せしてまで確認することかよ」


さっきまでとはうってかわって
098は落ち着いた雰囲気をまとっている。

タバコに火をつけ
一息で肺に煙を吸い込んで、私を見つめる098。


「私、あんたを許さないわ。
絶対 復讐してやる。」


くくっ… と抑えた笑い声を漏らして、
彼はのびをした。


「好きにしろ。名前も知らない俺を殺すのか?」


「私、先月から生理がこないの。
あんたのせいね。絶対、産むわ。
この子から調べればあんたが誰かなんて、
簡単に分かるのよ。」


お腹をさすりながら、断言する私に
一瞬だけ驚いた視線を向け、また笑う。