父と098は書斎を出て、確認に行った。 部屋に残されたのは姉と私だけ。 私たちは、結局 かごの鳥だ。 どんなにもがいても、 あの父親からは逃げられない。 かごから出られない。 「なら、かごのてっぺんに立ってやるわ」 動かない姉の潰れた左目を見て、 誓った。