私の手のひらから現れた水が空っぽだったカプセルの中へと隙間なく溜まると青色の輝きを増してオーブへと変わりレオの近くへと移動した。
「その調子。でも、巳鶴ならもうちょい短時間で作れるんじゃない?」
「当たり前。ナメないでよ」
次々とカプセルの中に水を溜めオーブを作りあげる。その数はいつしか二十個を超えていた。私の息が乱れ始めていることに気付いたレオはまだ魔法を使い続けようとする私を止めた。
「もう充分だよ。これから楽しいことするんだからもう休んでて。へばって倒れられたら困る」
「はぁ・・・うん。分かった」
言う通り陰に入って身を休める。レオは深呼吸をすると口角を上げてオーブを一列に並ばせ空中で弧を描く様に踊らせ始めた。
校庭から生徒が騒ぎ始める声が耳に届いた。レオの魔法に気付いたのだろう。
「誰なの!?そこで何をしているの!今すぐ向かうから動かないでちょうだい!」
この声は神崎先生だ。
校庭から数人の駆け足が聞こえた。恐らく神崎先生と生徒会だろう。でも、レオはこんなことをして何がやりたいのだろう。これがレオのテストのやり方?
「はい、おしまい」
そう告げたレオの声は低かった。その声と共に水のオーブは全てレオの頭上で弾ける・・・レオの周りを水のカーテンが囲っている。そこでまた呪文を唱える。何て言ったのかは聞き取れなかったがすぐに属性が分かった。
「水が光と一緒に降ってる。しかも霧雨・・・凄く綺麗。風と光を使ってるの?でも、レオは水属性じゃ・・・」
「その調子。でも、巳鶴ならもうちょい短時間で作れるんじゃない?」
「当たり前。ナメないでよ」
次々とカプセルの中に水を溜めオーブを作りあげる。その数はいつしか二十個を超えていた。私の息が乱れ始めていることに気付いたレオはまだ魔法を使い続けようとする私を止めた。
「もう充分だよ。これから楽しいことするんだからもう休んでて。へばって倒れられたら困る」
「はぁ・・・うん。分かった」
言う通り陰に入って身を休める。レオは深呼吸をすると口角を上げてオーブを一列に並ばせ空中で弧を描く様に踊らせ始めた。
校庭から生徒が騒ぎ始める声が耳に届いた。レオの魔法に気付いたのだろう。
「誰なの!?そこで何をしているの!今すぐ向かうから動かないでちょうだい!」
この声は神崎先生だ。
校庭から数人の駆け足が聞こえた。恐らく神崎先生と生徒会だろう。でも、レオはこんなことをして何がやりたいのだろう。これがレオのテストのやり方?
「はい、おしまい」
そう告げたレオの声は低かった。その声と共に水のオーブは全てレオの頭上で弾ける・・・レオの周りを水のカーテンが囲っている。そこでまた呪文を唱える。何て言ったのかは聞き取れなかったがすぐに属性が分かった。
「水が光と一緒に降ってる。しかも霧雨・・・凄く綺麗。風と光を使ってるの?でも、レオは水属性じゃ・・・」
