何の恥じらいもなく手の甲にキスをするなんて・・・脳内をぐるぐるさせながら顔を両手で覆っているとレオから問われる。
「で?俺の主になるの?ならないの?」
「主って確か"オーブを操るんだよね?そんなのできない・・・」
「俺が教える。ゼロから全部教える。その覚悟でアンタを主にするって決めた」
何の迷いもない目で何の迷いもないそんなセリフを聞いたら、もう主になるしかないじゃないか。
「・・・レオの、主になります」
どうして、こんなよく分からないおかしな感情に心を乱されなきゃいけないのだろうか。
俯いているとレオが何かをポケットから出し私の右手の中指にそれをはめた。
「指輪?」
「そう。魔法使いと主との契約の証」
私と同じ光沢のある黒いひし形の石がついた指輪をレオも自分の右手の中指にはめる。
「待って!こんなの付けてたら・・・主って女だけがなるんでしょ?私の性別がバレちゃう!」
「男が主になった例が昔になかったわけじゃない」
確かに。そう言われると魔法に関して知識も何もない私は言い返せない。
「よし。始めるよテスト」
私に向かって笑顔でそう言うと私の指輪とレオの指輪の黒い石が青く輝いた。そしてその石から私の手のひらくらいの大きさの丸いカプセルの様な物が幾つも出てきた。中には何も入っておらずそのカプセルは空中で私の周りを回っている。
「何これ!?人類滅亡用核兵器!?やだ怖い!!」
「それがオーブの元。呪文を唱えてそのカプセルに水を入れたら水属性のオーブが完成する。そのオーブが俺の命と技の威力になるってわけ。さぁ、早くアンタの魔法を解放させて!」
弾んだ声で私にそう告げる。
一目見て分かる。レオは魔法が楽しくて仕方ないんだ。そんな無邪気な顔されたら、こっちまで楽しくなっちゃう。魔法の楽しさを知るかもしれない。
「eauM解放」
幾つもあるカプセルの中から一つを選び私は呪文を唱えた。
「で?俺の主になるの?ならないの?」
「主って確か"オーブを操るんだよね?そんなのできない・・・」
「俺が教える。ゼロから全部教える。その覚悟でアンタを主にするって決めた」
何の迷いもない目で何の迷いもないそんなセリフを聞いたら、もう主になるしかないじゃないか。
「・・・レオの、主になります」
どうして、こんなよく分からないおかしな感情に心を乱されなきゃいけないのだろうか。
俯いているとレオが何かをポケットから出し私の右手の中指にそれをはめた。
「指輪?」
「そう。魔法使いと主との契約の証」
私と同じ光沢のある黒いひし形の石がついた指輪をレオも自分の右手の中指にはめる。
「待って!こんなの付けてたら・・・主って女だけがなるんでしょ?私の性別がバレちゃう!」
「男が主になった例が昔になかったわけじゃない」
確かに。そう言われると魔法に関して知識も何もない私は言い返せない。
「よし。始めるよテスト」
私に向かって笑顔でそう言うと私の指輪とレオの指輪の黒い石が青く輝いた。そしてその石から私の手のひらくらいの大きさの丸いカプセルの様な物が幾つも出てきた。中には何も入っておらずそのカプセルは空中で私の周りを回っている。
「何これ!?人類滅亡用核兵器!?やだ怖い!!」
「それがオーブの元。呪文を唱えてそのカプセルに水を入れたら水属性のオーブが完成する。そのオーブが俺の命と技の威力になるってわけ。さぁ、早くアンタの魔法を解放させて!」
弾んだ声で私にそう告げる。
一目見て分かる。レオは魔法が楽しくて仕方ないんだ。そんな無邪気な顔されたら、こっちまで楽しくなっちゃう。魔法の楽しさを知るかもしれない。
「eauM解放」
幾つもあるカプセルの中から一つを選び私は呪文を唱えた。
