それから学校でも寮でも変わったこともなく平和な日々が続いた。しかし、その平和はとある金曜日のことですぐにぶち壊された。教室の黒板の文字に私は頭を抱える。
「し、しまった・・・」
私の様子に気付いていない細川先生は話を続ける。
「えぇ、それではこの朝礼が終わったら皆校庭に集合してください。技術テストは外で行います」
その言葉に教室の皆が気だるそうな声で返事をすると朝礼の終わるチャイムが鳴った。私が机に顔を伏せているとレオが頭を叩いてきた。
「起きなよ。生徒会に入るんでしょ?俺と同じくらいまとまな成績残さなきゃ生き残れないよ」
「わかってる。わかってるけど・・・何も練習してなかった。昴先輩に魔法教えてもらおうと思ってたのに何もかも忘れてた・・・」
「昴?何であいつなのさ」
「この前蛍とレオと私で屋上でサボったでしょ?レオが先に教室に戻った後に昴先輩が蛍と入れ違いで屋上に来たの」
「その時に昴先輩が自分の魔法を見せてくれたんだけど、すごい綺麗だったの!光と水が雨みたいに上から降ってきて感動した!だから、私もあんな魔法が使いたくて昴先輩に魔法を教えてもらおうと思ってたの」
次第に私の声が弾んでいた。無意識に昴先輩の魔法が好きになっていたのだ。
すると、さっきまで表情を変えずにその話を聞いていたレオが私の手を取り歩き出す。
「ついてきて」
その言葉に戸惑いながらも受け入れて私はレオについて行った。その行先は校庭ではなく屋上だった。
「レオ?実技テストが・・・」
「ここでやる」
「ここ・・・屋上でどうやって」
屋上から校庭を見下ろすともう既に授業の時間なのか実技テストの説明が生徒達にされていた。その生徒の中には勿論生徒会メンバーもいる。
「し、しまった・・・」
私の様子に気付いていない細川先生は話を続ける。
「えぇ、それではこの朝礼が終わったら皆校庭に集合してください。技術テストは外で行います」
その言葉に教室の皆が気だるそうな声で返事をすると朝礼の終わるチャイムが鳴った。私が机に顔を伏せているとレオが頭を叩いてきた。
「起きなよ。生徒会に入るんでしょ?俺と同じくらいまとまな成績残さなきゃ生き残れないよ」
「わかってる。わかってるけど・・・何も練習してなかった。昴先輩に魔法教えてもらおうと思ってたのに何もかも忘れてた・・・」
「昴?何であいつなのさ」
「この前蛍とレオと私で屋上でサボったでしょ?レオが先に教室に戻った後に昴先輩が蛍と入れ違いで屋上に来たの」
「その時に昴先輩が自分の魔法を見せてくれたんだけど、すごい綺麗だったの!光と水が雨みたいに上から降ってきて感動した!だから、私もあんな魔法が使いたくて昴先輩に魔法を教えてもらおうと思ってたの」
次第に私の声が弾んでいた。無意識に昴先輩の魔法が好きになっていたのだ。
すると、さっきまで表情を変えずにその話を聞いていたレオが私の手を取り歩き出す。
「ついてきて」
その言葉に戸惑いながらも受け入れて私はレオについて行った。その行先は校庭ではなく屋上だった。
「レオ?実技テストが・・・」
「ここでやる」
「ここ・・・屋上でどうやって」
屋上から校庭を見下ろすともう既に授業の時間なのか実技テストの説明が生徒達にされていた。その生徒の中には勿論生徒会メンバーもいる。
