凌太のその低い声からして恐らく本当に今日ぶっ飛ばされるのだなと察した。多分一生分の土下座をしても凌太は許してくれないだろう。
「せめて結婚して幸せな家庭を築かせてからぶっ飛ばしてください」
「結婚相手ができるかどうか・・・そこから考えろアホ」
最初の暴言よりも言葉が酷い気がするのは気のせいか。その言葉が心の奥深くに突き刺さったところでレオが口を挟む。
「そこの二人、ここ俺の部屋。思春期の男女が抱き合っていちゃいちゃしないでくれる?土足で入ってくるなんて論外。非常識」
眉間にシワを寄せて苛立ちを見せながら言うレオを凌太は数秒見つめると真剣な眼差しで私に問う。
「巳鶴、何もされてないか?」
「ちょっと!どこかの金髪と同じ変態にしないでくれる!?」
「巳鶴の下着見た奴が変態じゃねぇってのか?変態の領域を教えろよ」
「異性の下着姿や裸体が見たいという欲を持った時点で変態。俺は見たくて見たわけじゃないしその時巳鶴は男だと思ってたし」
「男は皆変態でしょ。あと私もだけど2人ともそろそろ家出ないと遅刻するよ」
私の言葉でレオと凌太の会話が止まる。時計を見ると短針が8を示していた。凌太は慌ててレオの部屋から出ると階段を使わずに寮の二階から飛び降りた。あの様子だと生徒会関係の仕事を忘れていたのだろう。それほど私のことを心配してくれていたのだと考えると胸が疼いてしまう。
「巳鶴が出てくれなきゃ部屋の鍵閉めれないんだけど」
「あ、ごめん」
レオの言葉に急かされながら自分と凌太の部屋へと移る。急いで着替えを済まし荷物をまとめると学校へと早足で向かった。
「せめて結婚して幸せな家庭を築かせてからぶっ飛ばしてください」
「結婚相手ができるかどうか・・・そこから考えろアホ」
最初の暴言よりも言葉が酷い気がするのは気のせいか。その言葉が心の奥深くに突き刺さったところでレオが口を挟む。
「そこの二人、ここ俺の部屋。思春期の男女が抱き合っていちゃいちゃしないでくれる?土足で入ってくるなんて論外。非常識」
眉間にシワを寄せて苛立ちを見せながら言うレオを凌太は数秒見つめると真剣な眼差しで私に問う。
「巳鶴、何もされてないか?」
「ちょっと!どこかの金髪と同じ変態にしないでくれる!?」
「巳鶴の下着見た奴が変態じゃねぇってのか?変態の領域を教えろよ」
「異性の下着姿や裸体が見たいという欲を持った時点で変態。俺は見たくて見たわけじゃないしその時巳鶴は男だと思ってたし」
「男は皆変態でしょ。あと私もだけど2人ともそろそろ家出ないと遅刻するよ」
私の言葉でレオと凌太の会話が止まる。時計を見ると短針が8を示していた。凌太は慌ててレオの部屋から出ると階段を使わずに寮の二階から飛び降りた。あの様子だと生徒会関係の仕事を忘れていたのだろう。それほど私のことを心配してくれていたのだと考えると胸が疼いてしまう。
「巳鶴が出てくれなきゃ部屋の鍵閉めれないんだけど」
「あ、ごめん」
レオの言葉に急かされながら自分と凌太の部屋へと移る。急いで着替えを済まし荷物をまとめると学校へと早足で向かった。
