「巳鶴…いつからそこに?」
「話…聞こえてた?」
「凌太が昴先輩に私が女だってばらしたのは聞こえたよ」
私の答えを聞くなり昴先輩は溜息を吐きながら自分の胸に手を添える。
「心臓に悪い…」
昴先輩の焦っていた表情が安堵の表情へと変わった。聞かれちゃまずい話でもしていたのだろうか。いや、二人がまずい話をしていても今の私にはどうだっていい。問題は凌太の発言だ。
「てか凌太!なに昴先輩に私の性別教えてんの!?神崎さんに誰にも言うなって言われたじゃんか!」
「色々事情があんの。昴が俺好みのエロ本拾ったって言ってさ…俺だけが知ってる秘密を教えてくれたらエロ本をあげるっていう交換条件で…」
「最悪」
「最低」
「くそ以下だね」
私、レオ、そして昴先輩の三人で凌太を軽蔑する。昴先輩は苦笑しながらも苛立ちのある顔で凌太の胸ぐらを掴む。
「会長、俺エロ本なんて拾ってません。まともな嘘がつけないのかな?俺まで悪者扱いされるじゃないか」
「俺までって何だよ!別に俺悪者じゃねぇだろ!」
言い合いを始めた昴先輩と凌太の間にレオが割って入る。
「ちょっと落ち着いてください先輩達。巳鶴に用事があるんじゃないんですか?それに、生徒会にしては人数少な過ぎじゃありません?」
二人はレオの声に反応して言い合いを止めた…が、レオの身が危険になってしまった。
「あれ、君は確か秋星くんを肩に担いで寮に行った子だよね?何でいるの?」
「あぁ?もしかして巳鶴が言ってた"レオ"っていうのはお前のことか?おい、お前どーやって巳鶴が女だって気付いたんだ?」
「ズボンずらしただけですけど」
レオのその一言によって生徒会室が殺気の海になってしまった。私は勿論レオの一言で凌太と昴先輩が殺気を出す意味が分からなかった。居心地が悪い。だが、この三人だからこそ居心地が悪さが"殺気の海"だけになるのだ。もし三人以外の男がこの空間にいれば私は今頃トイレに駆け込んで便器と色々な誓いのキスを交わせるほどの距離にいただろう…やはり私はこの学園にいる限り便器と結婚することになるのか。
「婚約指輪を買わなければ」
「話…聞こえてた?」
「凌太が昴先輩に私が女だってばらしたのは聞こえたよ」
私の答えを聞くなり昴先輩は溜息を吐きながら自分の胸に手を添える。
「心臓に悪い…」
昴先輩の焦っていた表情が安堵の表情へと変わった。聞かれちゃまずい話でもしていたのだろうか。いや、二人がまずい話をしていても今の私にはどうだっていい。問題は凌太の発言だ。
「てか凌太!なに昴先輩に私の性別教えてんの!?神崎さんに誰にも言うなって言われたじゃんか!」
「色々事情があんの。昴が俺好みのエロ本拾ったって言ってさ…俺だけが知ってる秘密を教えてくれたらエロ本をあげるっていう交換条件で…」
「最悪」
「最低」
「くそ以下だね」
私、レオ、そして昴先輩の三人で凌太を軽蔑する。昴先輩は苦笑しながらも苛立ちのある顔で凌太の胸ぐらを掴む。
「会長、俺エロ本なんて拾ってません。まともな嘘がつけないのかな?俺まで悪者扱いされるじゃないか」
「俺までって何だよ!別に俺悪者じゃねぇだろ!」
言い合いを始めた昴先輩と凌太の間にレオが割って入る。
「ちょっと落ち着いてください先輩達。巳鶴に用事があるんじゃないんですか?それに、生徒会にしては人数少な過ぎじゃありません?」
二人はレオの声に反応して言い合いを止めた…が、レオの身が危険になってしまった。
「あれ、君は確か秋星くんを肩に担いで寮に行った子だよね?何でいるの?」
「あぁ?もしかして巳鶴が言ってた"レオ"っていうのはお前のことか?おい、お前どーやって巳鶴が女だって気付いたんだ?」
「ズボンずらしただけですけど」
レオのその一言によって生徒会室が殺気の海になってしまった。私は勿論レオの一言で凌太と昴先輩が殺気を出す意味が分からなかった。居心地が悪い。だが、この三人だからこそ居心地が悪さが"殺気の海"だけになるのだ。もし三人以外の男がこの空間にいれば私は今頃トイレに駆け込んで便器と色々な誓いのキスを交わせるほどの距離にいただろう…やはり私はこの学園にいる限り便器と結婚することになるのか。
「婚約指輪を買わなければ」
