主争奪魔法学園

私とレオは光属性の教室をあとにして蛍さんと同じ行き先へと足を運ばせる。屋上につくとフェンスに身を預けて座る蛍さんがいた。

「蛍さん、あなた__」

「あんた、女だろ」

「え・・・?」

蛍さんの口から出た言葉・・・それは、私が蛍さんに放とうとした言葉だった。驚きのあまり蛍さんに話そうとしていた内容が頭の中から飛んでしまった。

「な、何で?」

「だって・・・俺が女の子と男の子の区別をつけられないと思ってるの!?」

蛍さんはそう言うなりさきほどの無表情が嘘だったかのように満面の笑みを見せた。その表情の変わり様に私もレオも目を丸くする。そんな私とレオを置いてけぼりにしながら蛍さんは口を動かす。

「大体、あんたこんな可愛い顔してるうえにその喋り方って・・・男になりきってるつもり?"男の子"じゃなくって"男の娘"ってキャラでやっていけよ!そっちのがオイシ・・・じゃなくて、過ごしやすいだろ!」

・・・目の前の方は一体誰なのでしょうか。

「ほ、蛍さん、かな?」

「いや、ただの変態だろ。お前見て息荒らげてるぞ」

レオさんにそう言われて初めて蛍さんが過呼吸なのかと誤解してしまうくらい息を荒くしているのに気付いた。
恐るべし兄妹・・・遺伝子に対してこんなに感動したのは人生で初めてだ。