私の言葉に頬を掻いて悩む昴先輩。すると、何か閃いたのか私に行き先を聞いてきた。
「これからどこに行くの?」
「寮です。体調悪くて、早退する様に先生に言われたので」
「寮か…それなら五分くらいでつくかな。秋星くん、ちょっと目立つかもだけど我慢してね?」
昴先輩はそう言うや否、私の肩と膝裏に手を回すとそのまま私を持ち上げた。
「ちょ、ちょ!?」
これは…"お姫さま抱っこ"ですか!?
や、やめてくれ、私の体と昴先輩の体の触れている面積が広い!耐えられない!!
「い、いいです!おろして下さい!」
「歩けないんでしょ?」
その言葉にうっと喉が詰まる。確かに、膝が私の言うことを聞いてくれません…が!触れたくないんです!男という生き物に!!
私が触れれる男は凌太と……何で。凌太はともかく、どうしてアイツの顔が浮かぶんだろう。
「あ、歩けます!今歩ける様になりました!」
「証明してよ」
昴先輩はそう告げて私を容赦なく床に落とした。背中に痛みが走る。涙目になりながらも見上げた昴先輩の顔は笑顔だった。この人絶対Sだ…超危険寄りの危険なドSだ。
私は床に放り投げられたため自力で立とうとするが…やはり立つことは出来ない。
「嘘ついちゃダメだよ秋星くん…じゃ、もう一回抱っこするよ」
「だ、抱っこだけは勘弁して下さい!」
「ならおんぶ?」
もっと嫌だ。触れる面積増えてるじゃないですか!胸当たっちゃうし!!私が先輩の言動に困っていると先輩の後ろから声が聞こえてきた。
「すいません先輩、巳鶴は慣れてる奴じゃないとスキンシップが難しいんです」
その声と共に先輩の肩の向こうから顔を出したのはレオだった。
「レオ…」
「巳鶴は俺が運ぶんで、先輩はお気になさらずに次の授業に行って下さい」
「これからどこに行くの?」
「寮です。体調悪くて、早退する様に先生に言われたので」
「寮か…それなら五分くらいでつくかな。秋星くん、ちょっと目立つかもだけど我慢してね?」
昴先輩はそう言うや否、私の肩と膝裏に手を回すとそのまま私を持ち上げた。
「ちょ、ちょ!?」
これは…"お姫さま抱っこ"ですか!?
や、やめてくれ、私の体と昴先輩の体の触れている面積が広い!耐えられない!!
「い、いいです!おろして下さい!」
「歩けないんでしょ?」
その言葉にうっと喉が詰まる。確かに、膝が私の言うことを聞いてくれません…が!触れたくないんです!男という生き物に!!
私が触れれる男は凌太と……何で。凌太はともかく、どうしてアイツの顔が浮かぶんだろう。
「あ、歩けます!今歩ける様になりました!」
「証明してよ」
昴先輩はそう告げて私を容赦なく床に落とした。背中に痛みが走る。涙目になりながらも見上げた昴先輩の顔は笑顔だった。この人絶対Sだ…超危険寄りの危険なドSだ。
私は床に放り投げられたため自力で立とうとするが…やはり立つことは出来ない。
「嘘ついちゃダメだよ秋星くん…じゃ、もう一回抱っこするよ」
「だ、抱っこだけは勘弁して下さい!」
「ならおんぶ?」
もっと嫌だ。触れる面積増えてるじゃないですか!胸当たっちゃうし!!私が先輩の言動に困っていると先輩の後ろから声が聞こえてきた。
「すいません先輩、巳鶴は慣れてる奴じゃないとスキンシップが難しいんです」
その声と共に先輩の肩の向こうから顔を出したのはレオだった。
「レオ…」
「巳鶴は俺が運ぶんで、先輩はお気になさらずに次の授業に行って下さい」
