「ブレスレット…?あ、もしかしてこの水色のやつ?なんか入学式で一年が座る椅子全部に置いてあったよ。人それぞれ色が違ったけど」
そう言って私はポケットから取り出した水色の玉で出来たブレスレットを凌太に渡す。凌太は私の出したブレスレットを手に取るとそれをじっと見つめる。
「お前は水属性か…」
ぽつりと呟いた凌太のその声を私の耳はきちんと拾っていた。
「水属性?つまり、私はこの学園の水属性の魔法使いってこと?」
「話が早いな。それがわかればもうほとんど話が終わったも同然…だが、お前は女子だから、まだ話すことはかなりある」
初めて見る凌太の真剣な顔。その表情に少しドキッとする。
「まず、魔法は男が使うもんなんだ。女が魔法を使うとなると精神力を男の二倍も削ることになる。だから女は魔法使いじゃなくその魔法使いを従わせる"主"になるんだ」
「…あるじ?なにそれ女強、男が下僕ってことか、カッコええ」
「ふざけてんのか」
凌太は少し苛つき気味に私の顔を思いきり掴む。
「ずびばぜん」
離して下さい…息出来ない!顔潰れる!ヘルプミー!!
「でもさ凌太、主って言っても何を従わせるの?」
手を離してくれた凌太に私は真面目な質問をぶつけた。
「何って…基本魔法使いは主無しでは無力なんだ。魔法使いはこの人間界に迷い込んだ魔物を魔界に帰す事が役目。その役目を果たすには主が操る"オーブ"の力が必要で……って寝るなっ!!」
「…はっ!私としたことが!!」
そう言って私はポケットから取り出した水色の玉で出来たブレスレットを凌太に渡す。凌太は私の出したブレスレットを手に取るとそれをじっと見つめる。
「お前は水属性か…」
ぽつりと呟いた凌太のその声を私の耳はきちんと拾っていた。
「水属性?つまり、私はこの学園の水属性の魔法使いってこと?」
「話が早いな。それがわかればもうほとんど話が終わったも同然…だが、お前は女子だから、まだ話すことはかなりある」
初めて見る凌太の真剣な顔。その表情に少しドキッとする。
「まず、魔法は男が使うもんなんだ。女が魔法を使うとなると精神力を男の二倍も削ることになる。だから女は魔法使いじゃなくその魔法使いを従わせる"主"になるんだ」
「…あるじ?なにそれ女強、男が下僕ってことか、カッコええ」
「ふざけてんのか」
凌太は少し苛つき気味に私の顔を思いきり掴む。
「ずびばぜん」
離して下さい…息出来ない!顔潰れる!ヘルプミー!!
「でもさ凌太、主って言っても何を従わせるの?」
手を離してくれた凌太に私は真面目な質問をぶつけた。
「何って…基本魔法使いは主無しでは無力なんだ。魔法使いはこの人間界に迷い込んだ魔物を魔界に帰す事が役目。その役目を果たすには主が操る"オーブ"の力が必要で……って寝るなっ!!」
「…はっ!私としたことが!!」
