悠里「そっかー、残念…部室で待ってるねー」
紗奈「うん!」
ただいま、学級委員の仕事で部活に行けない途中。
?「早くして。」
紗奈「うん…」
嫌だな、なんでよりによって根っから真面目そうな会長とあたるの…!
紗奈「涼太くん、そこにある手紙取ってくれる?」
?「名前で呼ぶな、馴れ馴れしい。
しっかり名字でよべ」
……はぁ!?
ふざけるなー!
私はやりたくない仕事をやってんのに少しは仲良くしようとか思わないわけ!?
?「クラスメートの名前忘れたか?
俺は田辺涼太(たなべりょうた)。」
早く終わらせて部室に行こう。
涼太「……お前、尾崎と仲いいのか?」
紗奈「それがなに?」
涼太「いや…そのさ、あいつって好きな人とかいる?」
紗奈「おおおー!こーれーはー…恋ですかー?」
涼太「うるさい…!」
紗奈「素直にお願いしますは??」
涼太「教えて…」
紗奈「うーん…教えてくださいでしょ??」
涼太「うぜー…」
紗奈「じゃー、いーわない!」
涼太「チッ…教えてください…」
紗奈「最初から素直になればいいのにー…」
涼太「で?」
紗奈「悠里ちゃんには好きな人いない、でも」
涼太「でも?」
紗奈「倉本くんとは仲いいよ」
涼太「あれで仲いいのか?」
紗奈「同中だったらしいよ?」
涼太「ふーん…」