――涼太side
何なんだよ、あんな顔して言われたら断れるわけないじゃんかよ。
あーもー、どーすればいいんだよ!!
あれから、悠里とも、会わないし。
俺ができることって何なんだよ…。
?「あ、涼太じゃーん。」
涼太「…今更俺に何か用かよ…。」
?「なーに、そんな顔しちゃってー。
なになにー、まーだあの事引きずってるのー?
あれ、ただの事故だから。
このことも大智に言っておいてねー。」
涼太「ふざけんなよ。お前今更あいつに何か用かよ!?」
?「なに、元カノが元カレに喋っちゃダメ?
もしかしたら復縁できるんだよ?
いいのー?」
涼太「お前みたいなやつと復縁できて喜ぶわけねぇーじゃん。」
?「前からそういう真面目なところ変わんないよね、本当クソ真面目。」
涼太「真面目で何が悪いんだよ、たらしよりはましだろ?」
?「そー?たらしのほーが話しかけやすくない?」
涼太「ふざけんな。」
?「…ねぇ、悠里元気?」
涼太「…元気だよ、新しく友達もできたらしいし。」
?「その友達優しい?」
涼太「めちゃくちゃ優しいよ。」
?「…そっか、よかった…。」
涼太「…」
?「まだ、悠里のこと好き?」
涼太「…ああ、もちろんだ。」
?「そっか、これからもよろしくね、悠里のこと…。」